スチール

steel

ザム鋼板

ザムZAM®鋼板(高耐食溶融メッキ鋼板)

 

めっき層の組成が、Zn(亜鉛)・Al(アルミニウム)6%とMg(マグネシウム)3% で構成された耐食性に優れた鋼板です。

 

ZAM®鋼板はボンデ鋼板に比べて錆に大変強いので、当社では下地材として大活躍して

おりますし、予算がないけど外部に板を張りたい場合などには、大変便利です。

ボンデ鋼板だと塗装をしないといけませんし、アルミやステンレスだと、材料単価が

高くなってしまいます。

その点、ZAM®鋼板は素地のボンデと比べると錆に大変強いので鋼板をそのまま外部に貼り付けることも可能です。

欠点は、溶接が少し難しいのと溶接をして仕上げ作業を行うと折角の強い被膜を

飛ばしてしまうので、高耐食の長所が無くなってしまい、塗装などの後処理を

必要としてしまいます。(ローバルシルバーなどの補修)

ZAM®鋼板は、基本的に塗装は行わない鋼板ですが、当社でも焼付塗装などの

実績もあります。

※「ZAM」は日新製鋼㈱の登録商標です。

 

ZAM®鋼板の耐食性を調べるために、暴露試験を行っております。

ステンレスで曲げた箱の中に水を張って、その中に曲げ物を入れてあります。

試験開始日 2007/10/13

 

ボンデ鋼板に錆止め塗装したものとZAM®鋼板(ザム)を比較しています。

サビ止めは漬込んで塗装しましたので、かなりの塗膜厚になっています。

(吹き付けなどとは比較にならないくらい厚い)

下の写真は試験開始1ヶ月後ものです。

 

1カ月後

 

 

ZAMと錆止め塗装ともに、あまり変化がないように見えますが、

よく見てみるとやはり 少し変化しています。

 

ZAMと錆止め塗装ともに、あまり変化がないように見えますが、

よく見てみるとやはり 少し変化しています。

 
ZAM鋼板                    ボンデ鋼板+錆止め塗装

錆止めですが切断面の部分の錆止めのひび割れ部分から錆が発生しています。

左側のZAMザムですが少し色が白くなっています。


20か月後

左側の錆止め塗装はかなり腐食が進んできています。

 
ZAM鋼板                   ボンデ鋼板+錆止め

ボンデ鋼板はよく水分が付着している部分はかなり腐食が進んでいます。

ザム鋼板は白い錆び?汚れのようなものが付着しています。


3年2カ月後 (38か月)

 
ZAM鋼板                   ボンデ鋼板+錆止め塗装
ボンデ鋼板+錆止めは、かなり腐食が進み、触るとボロボロと錆びが剥がれて

しまう状態ですが、ザム鋼板は全体的に色が白く変色はしていますが、腐食などは

みられません。

やはりZAM鋼板は高耐食を持っているようです。